
五色幕と呼ばれるカラフルな幕の開け方にも色々な方法があります。役柄や場面に
よっては威勢良く一気に幕を上げる場合や、音もたてずにそっと上げる場合など様々です。
ここで紹介する上げ方は、亡霊となったシテが薄っすらとボンヤリ姿を現したり
霞の中からシテが現れたりという人の目にはハッキリ見て取れない状況の時に用いる
方法です。 幕の両端の下に竹の棒がとり付けられており、2人が両端で呼吸を合わせて
幕の上げ下げをしていますが、この場合は2本の竹を重ねて下からクルクルと巻いて
ゆっくりと静かに半分程まで上げていきます。そしてまた静かに下げていく訳ですが
物音もたてずに幕が半分上がったり下がったりする為、座っている場所によっては
幕が上がった事に気が付かないお客様もいらっしゃいます。
ボンヤリと微かに見えるという表現方法には抜群な効果をもたらしていると言えるでしょう。
この方法を「半幕」と言います。