装束といっても色々な種類の模様や素材があります。

      そこで、下の写真にある三角模様の装束についてお話します。

              

  これらはみんな、「鬼」の着る模様と決められています。

  しかし、「鬼」と言っても三角が連なっているこの模様はイメージとしては

   「蛇のうろこ」と言う事で織られているのです。

  能で「鬼」はよく出て来るのですが、その「鬼」についてお話ししましょう。



   まず、写真でも解るように右手に持っている棒ですが、打杖(うちづえ)

   と言い
鬼又は龍神の持ち物で相手を打つ為に使います。

   90センチ程の細い竹で出来ており、上端は小さいですがTの字型になって
 
   います。その上から紺地の細い布が巻いてあります。

   鬼が女性の場合などは赤地の布が使われています。

   
           この髪の毛も鬼独特の

   ヘアースタイルで、
色によって位が決まっています。

   黒頭(くろがしら)は、用途が広く少年や妖精の役や
男の亡霊などにも

   使います。赤頭(あかがしら)は、差毛(さしげ)と言って後ろに一握りの

   白い毛を加えます。曲目によっては加えない物も有りますが、

   鬼の他に神・天狗・妖怪・
龍神・妖精などの役に使用します。

   最後に白頭(しらがしら・はくとう)は
老体を表し、話しの後半にシテがかぶる

   後シテ専用の頭なのです。老体の他に
威厳・年功・霊力を強調したりと、

   位は最も高いのです。

   三つとも毛の量は多く面を隠す様にかぶり、後の毛は腰より下まであるのです。

   両肩から前に下げている毛は力毛(ちからげ)と呼んでいます。



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