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             出演者    ツレ・・・・・・・・・・・白河院の女御
                    ワキ・・・・・・・・・・・・臣下
                    アイ・・・・・・・・・・・従者
                    前シテ・・・・・・・・・山科荘司
                    後シテ・・・・・・・・・山科荘司の霊


           舞台となった場所・・・・・・・・・・・・京の白河御所(京都 堀河)

 白河院に仕える菊作りの庭師、山科荘司(やましなしょうじ)は、女御に一目惚れを

してしまいました。

 その噂を聞いた臣下は荘司を呼び出し、気持ちを確かめると、ある荷物を持って

庭を回れば、その間にもう一度女御が姿を見せるであろう事を伝えるのでした。

それを聞いた荘司は喜んで、美しい布で包まれたその荷物を持ち上げ様と試みるのでした。

 しかし、その荷物には石が沢山詰め込まれており、あまりの重さに持ち上げる事が

出来ません。女御への思いが強い荘司は精魂を傾けて挑みますが、ついに身も心も力尽きて

女御の残酷さともてあそばれた事を恨みながら死んでしまうのでした。

 臣下は従者よりこの事実を聞き、女御に亡くなった荘司を一目見てあげるように伝えました。

自分への思いを諦めさせようと思ってした事を悔んだ女御は荘司の元へやって来ると、哀れんで

荘司を見た途端、突然身体が動かなくなってしまうのでした。するとそこに鬼となった荘司の亡霊

が現れて、恨みを述べ女御を責めるのでした。やがて落ち着いた亡霊は弔ってくれるのならば

女御の守り神になる事を誓って消えうせるのでした。


 天皇の第三夫人に恋をしたその別荘に仕える庭師の老人。恋に年齢差・身分は関係ない

とは言うものの、老人の思いを知った周りの貴族達や女御は彼をもてあそぶと言った残酷

な話し。荘司は身分差・一方的な恋心・年齢差と言った越える事の出来ない壁があるのを

知りつつ荷物をなんとか持ちあげようとするけなげさが涙を誘う。残された数パーセントに

掛ける気持ちを我々はつい忘れてはいないだろうか。

 外見は美しい布の荷物。しかし中身には恐ろしく意地悪な石がギッシリと詰まっている・・・

周りを見渡して下さい!もしかしたらあなたの側にも美しく着飾った女性。しかし本心は重たい

石がゴロゴロと・・・・・なんて事ありませんか?



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