
TSUCHIGUMO

出演者 主ツレ(シテの同伴者)・・・・・源頼光
トモ・・・・・・・・・・・・・・頼光の太刀持
ツレ・・・・・・・・・・・・・・侍女
シテ(主役)・・・・・・・・・・僧(前) 土蜘蛛(後)
ワキ(シテの相手役)・・・・・・独武者
アイ・・・・・・・・・・・・・・独武者の下人
ワキツレ(ワキの同伴者)・・・・独武者の徒者
舞台となった場所 前場 洛中の頼光の館(京都市内)
後場 洛中にあたる土蜘蛛の塚(京都市上京区北野辺り)
ある夏、源頼光は病気で館の中で養生していると、侍女の胡蝶が典薬頭(てんやくのかみ)
からの薬を持ってお見舞いに来ました。頼光が余りにも気弱になっているので「治療をすれば
良くなるから気を強く持って」と励まして帰りました。
気が付くと部屋の隅に不気味な一人の僧がたたずんでいました。 僧は、古い歌を読み
上げながら頼光に近づくと蜘蛛の糸をパッと投げました。具合が悪いとは言え、頼光は枕もとの
刀で僧を斬りつけると、僧の姿は消えてしまいます。
寝室の物音を聞きつけて来たけらいの独武者に、今の出来事を話すと辺りに血の跡が点々と
続いていたので、たどって妖怪退治に行こうと独武者は徒者を連れて館を出ました。
すると、古い塚を発見しその塚を壊してみると、中から恐ろしい土蜘蛛が出て来て細かい糸を
投げ突けて戦いますが、ついに土蜘蛛は斬り伏せられてしまいました。
この曲目は解り易い為、初心者に人気があるが、それだけに評価は軽い。
見舞いにやって来る胡蝶と言う侍女は実は幽霊で頼光の精気を吸い取っていたのでは・・・
と言う見方もあり、考えれば考えるほど恐くなるような話です。
土蜘蛛が次々と糸を投げる場面は華やかで幻想的で花火のような印象を持ちます。
その糸は和紙をロール状に巻いてあり、着物の袖に隠していくつも持っています。