
昔、能の演者は役柄が分業ではありませんでしたが、今では各役事に
いくつも流儀が確立して完全に分業制となっています。
シテ方 シテ・シテツレ・地謡・後見・子方を専門として演じている。
ワキ方 ワキを専門として演じている。
狂言方 狂言だけでなく、能の中で間狂言(あいきょうげん)等も担当する。
上に出てきた シテやワキ とは何か簡単に説明いたしましょう。
シテ 主役。 能面を付けない事もある。通常一曲に一人だけ。
シテツレ 主役の同伴者、助演の役者の事。
地謡(じうたい) 合唱団のように6人〜10人で2列に並んで座り、能の声楽を担当。
(後列の真中に座っている人が地頭と呼ばれるリーダー。)
後見(こうけん) 舞台に向かって左寄りに座っている人の事。
舞台上で演者の装束の乱れを直したり、着替えの手伝い、
作り物の出し入れをしたりと絶えず気を配っている。
演者がまんがいち倒れたりした時などは、その場ですぐ代役となるなど
観客には目立たぬように振舞っているが、重要な役目。
子方(こかた)
子供が演じる役の事。身分の高い人の役をシテよりも目立たないようにと子供が
勤める事もある。
ワキ シテの相手役。能面は付けづ、一曲に一人だけ。
ワキツレ ワキの助演者。
アイ 狂言師が演じ、曲の内容説明や他の演者が着替えをしに下がってしまっている
間だ等に話しの状況を説明するナレーターのような役目。
器楽は、笛・小鼓・大鼓・太鼓の4種類です。
通常の能では、一つの楽器の種類に対して一人ずつの演奏で編成されている為、「翁」等の特別な
曲目でない限り小鼓が2人も舞台上に登場する。と言う事はないのです。
この4種類の器楽の演奏者を合わせて、囃子方(はやしかた)と呼んでいます。